発達障害に<向いている職業>、<できれば避けたい職業>

HSP

発達障害の方の最大の悩みの一つといえば

「仕事どうしよう、、、」

これではないでしょうか?

「おもしろそう」で選んだ会社、入ってから「こんなはずじゃなかった」と言って後悔する人がいます

やみくもに仕事に就いたとしても、働く環境が自分の適正と合わなければ、嫌な思いをたくさん経験することになります

人事職で働く僕としても、このようなアンマッチはできれば未然に防ぎたいです

今回は発達障害に向いている職業とできれば避けたい職業について紹介します

みなとです!よろしくお願いします!

※この記事では、高田明和さんの『HSPと発達障害 空気が読めない人 空気を読みすぎる人』を参考にしています

<待遇の良い会社>は<働きやすい会社>ではない

就職や転職といった自分の仕事を選ぶとき

ついつい目がいきがちなのが待遇面だと思います

「給料」「残業時間」「年間休日」「有給取得率」などなど

僕も就活のボランティアを長年やっておりますが、この手の質問はやはり一番多いです

「残業は抑えて短い時間でしっかり稼ぎたい」

「生み出した時間とお金でプライベートを充実させたい」

そうゆう学生さん本当に多いです

それを全然否定するつもりはないですし、自分もその気持ちよく分かります

ただ、その会社が「ホワイトで働きやすい会社」と言われていても、その仕事が自分の適性に合っているかは別の話です

個人的には、ホワイトかどうかよりも適職かどうかの方が重要だと思っています

入社してから適職ではないことに気がついたとしても、簡単に会社を辞めることはできません

日々精神的なストレスを感じながら仕事をすることは決して良いことではありません

発達障害の人が適職を見つければ才能を発揮できる

「この世界は発達障害の人が作った」とも言われています

発達障害の人は適職を見つければ爆発的な個性と才能を発揮することができるポテンシャルを秘めています

例えば、天才物理学者のアルベルト・アインシュタイン

彼は典型的なADHDとASDの併発タイプで、「ものを覚えることが苦手で注意に欠け、他人に無関心」という傾向がありました

ただ、彼の場合は「興味のあることには没頭できる」という特性を活かして、科学の分野で大きな成功を収めました

誰もが知っている相対性理論は、発達障害の「過集中」のおかげとも言えるかもしれません

それでは、発達障害の人に向いている仕事をご紹介していきます

発達障害に向いている職業

①視覚面や聴覚面が優れている人に向いている仕事

映像関係、デザイナー、漫画家、アニメーター、画家、イラストレーター、動画編集者、音楽家、音楽プロデゥーサー、作曲家、シンガーソングライター、演奏家、歌手

発達障害の人で特殊能力を持っているケースがあります、例えば絶対音感とか、そうゆう人はクリエイティブな分野で活躍できるかもしれません

生まれながらの才能はどれだけ努力しても真似できるものではありません

それを活かすことで社会で活躍できる可能性は広がります

②強いこだわりと集中力がある人に向いている仕事

研究職、学者、翻訳家、ジャーナリスト、プロデューサー、ライター、校正者、プログラマー、弁護士、公認会計士、薬剤師、コピーライター、映像分析、ゲームデバッカー

ただ発達障害の中でも、飛び抜けて何かの能力が高い人もいれば、そうじゃない人もいます、そうゆう人は専門職を極めることで活躍できるかもしれません

シンプルに自分が「これは好きだな」「これは得意だな」と思えるものを選ぶことも一つの方法です

発達障害ができれば避けたい職業

①人との交渉や対人関係が重要な仕事

空気が読めないASDタイプの人には、対人関係が多い仕事は難しいかもしれません

「接客」「カスタマーサービス」「クレーム処理」など、いずれも高度なコミュニケーション能力を求められます

②時間の観念が重要な仕事

ADHDタイプは優先順位を決めて、スケジュールを組み立てることが苦手な人が多いです

締め切りを守れないことが頻発して、周りに迷惑をかけてしまう可能性があります

③同時に複数のタスクを行う必要のある仕事

ADHDタイプは脳内のワーキングメモリが狭いので、マルチタスクが苦手な人が多いです

タイムマネジメント力や人間関係調整力はどの職種でも必要ですが、極力それらのスキルを必要としない仕事を選ぶのも知恵かもしれません

④突発的な変化に対し、臨機応変な速攻処理が求められる仕事

ASDはこだわりの強さやルール通りに物事を進めたい思いがあるので、柔軟に考えて行動することが苦手な人が多いです

極力イレギュラーが少なく、外的要員に振り回されず、落ち着いて自分のペースで作業できる仕事が良さそうです

欠点が自己PRに変わる言い換え法

ちょっと補足

欠点は裏を返すと長所にもなります

欠点を自己PRに変える言い換え方をご紹介します

「多動性」→エネルギッシュ、好奇心・探究心がある、超行動力がある
「衝動性が強い」→反応が早い、リアクションがいい
「過集中」→好きなこと・得意なことには人並外れたすごい集中力を発揮できる
「社会性の無視」→イノベーションを起こす、斬新なアイデアを生み出す
「人の言葉が耳に入らない」→独創性がある、独自の価値観を持っている
「気分変調が強い」→感受性が豊か、気持ちの切り替えがスピーディー
「空気が読めない」→マイペースでことを進められる
「文字情報に弱い」→視覚情報に強い

発達障害の特性を前向きに捉えて、適職探しに役立てていただけたら嬉しいです!

【結論】自分の力を発揮できる職業を選択しよう!

今回は発達障害に向いている職業とできれば避けたい職業について解説しました、最後に簡単にまとめます

①仕事選びはホワイトかどうかよりも適職かどうかの方が重要、自分の特性は把握して力を発揮できる環境を選ぶこと

②発達障害に向いている仕事→視覚面や聴覚面が優れている人に向いている仕事、強いこだわりと集中力がある人に向いている仕事

③発達障害が避けたい仕事→対人関係が重要な仕事、時間管理が重要な仕事、マルチタスクが必要な仕事、臨機応変な対応が必要な仕事

今回は以上です!ではまた〜

HSPと発達障害 空気が読めない人 空気を読みすぎる人』(高田明和著)

HSP(過敏性症候群)と発達障害、ともに強い「生きづらさ」を感じる共通項があるが、その境界線はグレーゾーンでもある。
「あなたはHSPなのか発達障害なのか?」「空気が読めない発達障害と空気を読みすぎるHSP」など、HSPと発達障害の違いを整理し、生きづらさを克服する対処法をベストセラー医師が指南。

 

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